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令和6年度 なごや学生社会課題解決プログラム プレキックオフ・オリエンテーションを開催しました!

なごや学生社会課題解決プログラムとは、名古屋市が抱える社会課題・行政課題の解決に向けて、公募により結成された学生のプロジェクトチームが市の関係部署と連携しながら活動を行うプログラムです。
活動にはコーディネーターがサポートに入り、大学の枠を超えた40名のメンバーがアイデアを出し合いながらチームで課題解決に向け取り組みます。
(プログラム活動期間:令和6年8月~令和6年12月)
令和6年8月8日に開催された2024年度「なごや学生社会課題解決プログラム」のプレキックオフイベントの様子をお伝えします!


第1部
はじめに、名古屋市総務局総合調整部総合調整課から、本プログラムの概要について説明がありました。


基調講演では、NPO 法人ボラみみより情報局 織田 元樹 氏から「社会課題の処方箋」について、ご講演いただきました。
少子高齢化のこれから先の日本の人口推移をデータで示しながら、ボランティア数の減少、専業主婦世帯が減り共働き世帯が増えている、雇用延長、外国人労働者数、日本語指導が必要な外国籍児童生徒数などの数字から、どのような社会の課題が予測されるかについて紹介がありました。

社会課題を「社会の病気」ととらえ、病気と同じように、体調が悪い時には、①発熱、せき、鼻水などどんな症状があるのか問診し、②熱を計る、血液検査をするなど検査をし、③病気の原因を特定し、④治療のための方針決め治療していく。その際、熱を覚ますのは対処療法、寒いところで眠るのを止めるのが原因療法と説明がありました。

本プログラムにおいて、社会課題(病気)の症状がどうなのか統計調査などによる客観的なデータ捉え、解決策(治療方針)の見立てをたてて、プログラム期間中にその社会課題の対処療法をやるのか原因療法をやるのか、意識しながら取り組むことが大事とアドバイスをいただきました。



第2部​
第2部では、各担当課から学生たち が取り組む 4つのミッションについての詳しい説明がありました。

“住みやすい名古屋”でプロデュースせよ|総務局 企画課



広げたい 民生委員と 地域の輪|健康福祉局 地域ケア推進課



スポーツで名古屋を若者の交流拠点に|スポーツ市民局 スポーツ戦略課



参加したくなる子ども会を目指して|子ども青少年局 青少年家庭課



Q&A
4つのミッションを聞いた学生たちからは、「民生委員は学生でもなれますか?」「子どもたちと直接ふれあえる機会はありますか?」「アーバンスポーツというマイナーなスポーツを選んだのは?」などこらから取り組む社会課題について、具体的な質問が寄せられました。



第3部
第3部では、4つのミッションの中から取り組みたい課題を選ぶワークショップが行われました。

ミッション①:“住みやすい名古屋”でプロデュースせよ・    11名
ミッション②:広げたい 民生委員と地域の輪・・・・・    8名
ミッション③:スポーツで名古屋を若者の交流拠点に・・    9名
ミッション④:参加したくなる子ども会を目指して・・・    10名

8/28(水)に行われるキックオフイベントで、各課題2チームずつのチームに分かれ活動していく予定です。課題の深掘りや検証のための下準備として、次回キックオフイベントまでにアイデアスケッチの作成について、原コーディネーターから説明がありました。


また、市場データ収集の参考のために、大日本ダイヤコンサルタント株式会社の森田紘圭氏から、地方自治体SDGs達成評価データブックを活用した「データによる地域課題分析と仮説の検証」について紹介がありました。



学生の声
●    病気と課題を対比でみることができてとてもわかりやすく、様々な場面で活用できるのではないかと思いました。
●    地域課題はなにかひとつを解決しただけでは他のところにしわ寄せがいってしまうことが分かった。それも踏まえて取り組んでいきたい。
●    処方箋の話などで対症療法と原因療法があるということ、社会課題解決は原因療法では解決することが難しいということがわかりました。その点を踏まえたうえでアイデアスケッチを考えようと思います。
●    社会問題は、問題の全容も捉えづらく、「解決する」イメージがつかなかったが、客観的、主観的なデータ、調査を柔軟に駆使しつつ一つ一つ問題を明確化していくことの大切さを学びました。
●    実際に4つの課題についてお話を聞くと、自分がイメージしていたものと違い、全ての課題に惹かれてしまい、課題を選択するのが難しかった。他の課題と組み合わせてなにか発信できたらいいかもしれないなと思ったので、様々な視点から考えていきたい。
●    まだ初めてあった方々ばかりで緊張してしまったが、これからの活動を通して色々な方と話して自分にない意見を知ることができたらと思った。
●    「プレ」キックオフということでしたが,十分普通のキックオフ並みの内容で充実した時間となりました。まだ「楽しむ」ところが足りてない気もするので,仲間との雰囲気づくりはじめ,より有意義なものにしていきたいです。

協賛・協力企業(順不同)
本プログラムは、以下に掲載しております企業様にご協賛・ご協力いただいております。


このあと、キックオフイベントやフィールドワーク、中間報告会を経て、12/22(日)に行われる成果報告会に向けて、名古屋市の社会課題 4つのミッションの解決に挑むべく、学生40名と共に取り組んで参ります!