学生×なごや
名古屋市と学生との連携実績

名古屋市では「学生が学び育ち、躍動し、集まるまち・なごや」の実現に向け、
学生の皆さんと協働して様々な取組を実施しています。
ここではそんな「学生×なごや」の取組について紹介します。

令和5年度 なごや学生社会課題解決プログラム

名古屋市が抱える社会課題・行政課題の解決に向けて、公募により結成された学生のプロジェクトチームが市の関係部署と連携しながら活動を行うプログラムです。
活動にはコーディネーターがサポートに入り、大学の枠を超えた40名のメンバーがアイデアを出し合いながらチームで課題解決に向け取り組みます!
(プログラム活動期間:令和5年8月~令和6年2月)

課題1​ 人にやさしいまち名古屋をめざそう!
 ~アジア競技大会・アジアパラ競技大会に向けたまちづくり~

★チーム①「STEP ACTION」★


★チーム②「STUアジアンピーポー」★


3年後の2026年に愛知・名古屋でアジア競技大会・アジアパラ競技大会が開催されます。大会には、アジア45の国と地域から多くの選手団が参加し、多くの観客も訪れます。
まちで助けを必要としている人を見かけた時、積極的に声掛けができているでしょうか?余計なお世話かもしれない、どんな対応をすれば良いかわからない等、不安があって行動に移せない人が多いかもしれません。
名古屋を訪れる人が安心して過ごせるように、助け合いの意識を持ち、実際に声掛けができる人を増やしていくことためにはどのようにしたらよいか、という課題に取り組みます!

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課題2​ 伝えたい!使ってほしい!安心・安全でおいしい名古屋の水道水 
 ~安心・安全でおいしい水道水の魅力発信~

★チーム①「水しぶ木」★


★チーム②「ウォーターラボ」★


名古屋市上下水道局では、安心・安全でおいしい水道水に関する事業を体系的に取りまとめ、積極的に広報する取組みを強化した計画「日本一安心・安全でおいしい水道水プロジェクト2023」を策定し、着実に事業を実施しています。しかしながら、令和4年度の市政調査「名古屋の魅力・住みやすさについて」において、「名古屋の水道水がおいしい」がトップ5から第6位になるなど、一層のPRが求められています。
令和6年度には水道事業が110周年を迎えることもあり、水道水を使う皆さんにより一層伝わる計画とし、効果的に発信していきたいと考えています。名古屋の水道水は、安心安全でおいしいことを知り、より身近に感じていただき、まちの魅力にもつなげていきたいと考えています。

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課題3​ 立ち止まってほしい・・・エスカレーター大作戦!
 ~エスカレーターの安全利用促進に向けた啓発~

★チーム①「commit」★


★チーム②「new view」★


エスカレーターに乗っているときに、歩いてくる人とぶつかって危ない思いをしたことありませんか?名古屋市では歩行者用に右側を開けることが慣習化していますが、エスカレーター上で歩くことは自身の転倒の原因になるだけでなく、接触により他の利用者を転倒させるおそれがあります。また、傷病や障害により右側の手すりにしかつかまれない方もいます。
そこで名古屋市では、「エスカレーターは立ち止まって利用する」ことを義務付ける条例を制定しました。誰もが安心してエスカレーターを利用できるよう、ポジティブに意識や行動の変化を促すという課題に取り組みます!

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課題4​ 生涯学習センターを多様な世代がつながる拠点にしたい!
 ~生涯学習センターに若い世代を取り込む工夫~

★チーム①「Ambitious NAGOYA!」★


★チーム②「幸(しゃち)」★


生涯学習センターの利用者割合は大半を高齢者が占めています。若年層の利用もありますが、高齢者に比べその割合は低くなっています。
そんな生涯学習センターに多様な世代が集い、「人づくり」「つながりづくり」「地域づくり」の拠点となる場所になってほしいと思っています。
若年層の利用促進に向けて、若年層が主体的に生涯学習センターを訪れるような工夫を考えていきたいと思います!

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最後に、学生のみなさんと一緒に課題に取り組んでいる名古屋市役所の職員を紹介します!



令和4年度の実施結果はこちら

令和5年度 公民連携に取り組む企業・団体への学生取材

名古屋市と包括連携協定を締結している企業の社会貢献の取組について、学生が自ら取材を行い、記事を作成するプロジェクトです。
取材を通して、名古屋市の取組や企業の社会貢献活動について学ぶとともに、 次世代教育、SDGs推進などのさまざまなテーマと向き合う人たちの思いや魅力を、学生の目線で発信しました。
(活動期間:令和5年8月から11月)



令和5年度の実施状況

令和5年度は、名古屋市と包括連携協定を締結している以下7つの企業・団体に学生29名が取材を行いました。
企業・団体名をクリックすると名古屋市と各企業・団体との連携実績について確認ができます。(名古屋市公民連携ポータルサイト)

イオン株式会社
愛知県弁護士会
明治安田生命保険相互会社
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
LEGOLAND Japan合同会社
愛知学院大学
花王グループカスタマーマーケティング株式会社

令和5年度の活動スケジュール

クリックするとそれぞれの様子を確認できます。



各チームに分かれ、企業・団体へインタビュー(8月下旬から9月上旬)



『NAGOYA CSR REPORT』原稿(8月下旬から9月)制作

  

『NAGOYA CSR REPORT』完成(12月)


NAGOYA CSR REPORT

学生が取材記事をまとめたNAGOYA CSR REPORTが完成しました。
ぜひご覧ください!



Nagoya CSR report

NAGOYA CSR REPORT


令和6年度 なごや学生社会課題解決プログラム

なごや学生社会課題解決プログラムとは、名古屋市が抱える社会課題・行政課題の解決に向けて、公募により結成された学生のプロジェクトチームが市の関係部署と連携しながら活動を行うプログラムです。
活動にはコーディネーターがサポートに入り、大学の枠を超えた40名のメンバーがアイデアを出し合いながらチームで課題解決に向け取り組みます。
(プログラム活動期間:令和6年8月~令和6年12月)
令和6年8月8日に開催された2024年度「なごや学生社会課題解決プログラム」のプレキックオフイベントの様子をお伝えします!


第1部
はじめに、名古屋市総務局総合調整部総合調整課の中村公俊課長補佐から、本プログラムの概要について説明がありました。


基調講演では、NPO 法人ボラみみより情報局 織田 元樹 氏から「社会課題の処方箋」について、ご講演いただきました。
少子高齢化のこれから先の日本の人口推移をデータで示しながら、ボランティア数の減少、専業主婦世帯が減り共働き世帯が増えている、雇用延長、外国人労働者数、日本語指導が必要な外国籍児童生徒数などの数字から、どのような社会の課題が予測されるかについて紹介がありました。

社会課題を「社会の病気」ととらえ、病気と同じように、体調が悪い時には、①発熱、せき、鼻水などどんな症状があるのか問診し、②熱を計る、血液検査をするなど検査をし、③病気の原因を特定し、④治療のための方針決め治療していく。その際、熱を覚ますのは対処療法、寒いところで眠るのを止めるのが原因療法と説明がありました。

本プログラムにおいて、社会課題(病気)の症状がどうなのか統計調査などによる客観的なデータ捉え、解決策(治療方針)の見立てをたてて、プログラム期間中にその社会課題の対処療法をやるのか原因療法をやるのか、意識しながら取り組むことが大事とアドバイスをいただきました。



第2部​
第2部では、各担当課から学生たち が取り組む 4つのミッションについての詳しい説明がありました。

“住みやすい名古屋”でプロデュースせよ|総務局 企画課



広げたい 民生委員と 地域の輪|健康福祉局 地域ケア推進課



スポーツで名古屋を若者の交流拠点に|スポーツ市民局 スポーツ戦略課



参加したくなる子ども会を目指して|子ども青少年局 青少年家庭課



Q&A
4つのミッションを聞いた学生たちからは、「民生委員は学生でもなれますか?」「子どもたちと直接ふれあえる機会はありますか?」「アーバンスポーツというマイナーなスポーツを選んだのは?」などこらから取り組む社会課題について、具体的な質問が寄せられました。



第3部
第3部では、4つのミッションの中から取り組みたい課題を選ぶワークショップが行われました。

ミッション①:“住みやすい名古屋”でプロデュースせよ・    11名
ミッション②:広げたい 民生委員と地域の輪・・・・・    8名
ミッション③:スポーツで名古屋を若者の交流拠点に・・    9名
ミッション④:参加したくなる子ども会を目指して・・・    10名

8/28(水)に行われるキックオフイベントで、各課題2チームずつのチームに分かれ活動していく予定です。課題の深掘りや検証のための下準備として、次回キックオフイベントまでにアイデアスケッチの作成について、原コーディネーターから説明がありました。


また、市場データ収集の参考のために、大日本ダイヤコンサルタント株式会社の森田紘圭氏から、地方自治体SDGs達成評価データブックを活用した「データによる地域課題分析と仮説の検証」について紹介がありました。



学生の声
●    病気と課題を対比でみることができてとてもわかりやすく、様々な場面で活用できるのではないかと思いました。
●    地域課題はなにかひとつを解決しただけでは他のところにしわ寄せがいってしまうことが分かった。それも踏まえて取り組んでいきたい。
●    処方箋の話などで対症療法と原因療法があるということ、社会課題解決は原因療法では解決することが難しいということがわかりました。その点を踏まえたうえでアイデアスケッチを考えようと思います。
●    社会問題は、問題の全容も捉えづらく、「解決する」イメージがつかなかったが、客観的、主観的なデータ、調査を柔軟に駆使しつつ一つ一つ問題を明確化していくことの大切さを学びました。
●    実際に4つの課題についてお話を聞くと、自分がイメージしていたものと違い、全ての課題に惹かれてしまい、課題を選択するのが難しかった。他の課題と組み合わせてなにか発信できたらいいかもしれないなと思ったので、様々な視点から考えていきたい。
●    まだ初めてあった方々ばかりで緊張してしまったが、これからの活動を通して色々な方と話して自分にない意見を知ることができたらと思った。
●    「プレ」キックオフということでしたが,十分普通のキックオフ並みの内容で充実した時間となりました。まだ「楽しむ」ところが足りてない気もするので,仲間との雰囲気づくりはじめ,より有意義なものにしていきたいです。


このあと、キックオフイベントやフィールドワーク、中間報告会を経て、12/22(日)に行われる成果報告会に向けて、名古屋市の社会課題 4つのミッションの解決に挑むべく、学生40名と共に取り組んで参ります!


なごや学生社会課題解決プログラム|プレキックオフイベント
日時:令和6年8月8日(木) 13時30分~16時30分
場所:ナゴヤイノベーターズガレージ アネックス
  (中区栄3-18-1 ナディアパーク デザインセンター3階)
参加者:学生38名、関係者16名