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令和6年度 なごや学生社会課題解決プログラム 中間報告会を開催しました!
2024年10月26日、「なごや学生社会課題解決プログラム」の中間報告会を開催しました!8月にスタートしたばかりですが、あっという間の中間地点。チーム活動を通じて気づいた発見や解決策へのヒントに触れ、現時点での進捗とこの先どのような活動をしながら、12月の成果報告会を迎えるか、チームごとに発表しフィードバックをいただきました。
はじめに、名古屋市総合調整部の山口部長より挨拶がありました。
第一部|活動事例から学ぼう!
第一部では企業が取り組む社会課題解決事例について、株式会社名古屋銀行法人営業部の林様と、明治安田生命保険相互会社名古屋業務グループの宮副様から事例紹介がありました。
事例紹介①|株式会社名古屋銀行
名古屋市の社会課題「2030年度までに、音質効果ガス排出量27%削減」に取り組むべく、名古屋銀行の強みと社会課題を掛け合わせ「地産地消カーボンオフセット型私募債」を発行することで解決ができないか考えた。具体的には、地域の中小企業のお客様を多数有するという強みを活かし、お客様からいただいた手数料を名古屋銀行が預かり、名古屋市へ支払うことでカーボンオフセットする取り組みを提供する。これは発行企業(お客様)・名古屋銀行・名古屋市の三方よしの関係性をつくり、名古屋銀行のビジョンでもある「地域社会の繁栄に奉仕する」仕組みでもあると紹介がありました。
事例紹介②|明治安田生命保険相互会社
明治安田生命フィロソフィー(基本理念)に、”お客さまに「確かな安心を、いつまでも」をお届けすることを使命に、お客さま・地域社会・未来世代・働く仲間との絆を大切に「人に一番やさしい生命保険会社」をめざします”を提唱。2030年にめざす姿として「ひとに健康を、まちに元気を。」を掲げ、持続可能な社会づくりへの貢献をしている。また、明治安田生命は名古屋市と2020年に連携協定を結び、名古屋市のがん検診会場として、会社の会議室を提供する。名古屋グランパスと企業さまと一緒にウォーキング活動をするなどの活動も行っていると紹介がありました。
第二部|中間報告&フィードバック
第二部では、原コーディネーターから、半分水が入っているコップの絵を見て「なにがみえますか?」と問いかけのあと、キックオフから成果報告会までの活動期間のなかで、今日の中間報告会はまだまだ半分とプログラム全体の中間地点であることを再確認し、フィードバックの仕方について説明がありました。
各チームから、現時点での①企画提案の内容・取組概要、②課題解決策(の仮説)、③課題解決策(仮説)の検証の状況、④今後の進め方について発表していただきました。
取組課題:スポーツで名古屋を若者の交流拠点に
チーム名:坂道
タイトル:見て!楽しんで!アップして!アーバンスポーツの魅力
取組課題:スポーツで名古屋を若者の交流拠点に
チーム名:チームカメレオン
タイトル:アーバンスポーツに触れよう
取組課題:参加したくなる子ども会を目指して
チーム名:FLAT
タイトル:子ども会のあれこれ広め隊〜行きたいを生み出そう!〜
取組課題:参加したくなる子ども会を目指して
チーム名:こいのぼり
タイトル:ポジティブ!アクティブ!コレクティブ!
取組課題:広げたい民生委員と地域の輪
チーム名:Oneチーム
タイトル:すごろくで学ぼう!民生委員!
※Oneチームのインスタグラムをぜひフォローしてください!@nagoya_minseiiin
取組課題:広げたい民生委員と地域の輪
チーム名:MSK(民生委員を知ってもらう活動))
タイトル:不安を抱かない、将来困ったら頼れる地域を目指して
取組課題:”住みやすい名古屋”でプロデュースせよ
チーム名:ぴーびー(仮)
タイトル:君に伝えたい!名古屋のどえりゃあ
取組課題:”住みやすい名古屋”でプロデュースせよ
チーム名:まるはち
タイトル:まるはち大作戦!!ー名古屋の住みやすさって何?ー
課題を深掘りするために、すでに実施したアンケート結果を読み込み分析したり、新たに身近な意見を聞くためにアンケート調査をしたチームなどもありました。さらに、解決策の提案として、周知のための動画の試作を作成したり、すごろくやキャラクターマーケティングについて検討したり、現状のホームページを分析しわかりやすく伝えるためにはどんな改善案が考えられるか検討したチームもありました。
また、調査分析やフィールドワークを通じて、学生たちが率直に感じた疑問点やもっとこうしたらいいのではないかという自由な発想が盛り込まれた仮説を共有するチームや、課題の深掘りや担当課へのヒアリングを通じて、名古屋市の地域課題の核心に迫るチームもありました。
最後に、本プログラムにご協力いただいている愛知県弁護士会様と株式会社オカムラ様から総括フィードバックコメントをいただきました。
愛知県弁護士会|石川 敦男弁護士、高井 洋輔弁護士
石川 弁護士|愛知県弁護士会は名古屋市と包括連携協定を結び、連携支援を行っている。まずは、この企画へ参加したことが素晴らしい。12月までわずか。引き続き頑張って取り組んでください。
高井 弁護士|弁護士は同じ事件であっても、Aの立場ならBの立場ならといったように違う視点から見るということを大事にしている。たとえば対象が「若者」だった場合、若者の中には「大学生」や「働いている若者」もいる。問題の捉え方や調査の対象者を違う視点からも見てみると、より深く考えられるのではないかと思った。
株式会社オカムラ|小倉 悠希氏
河田コーディネーターから、みなさんが日頃の活動を頑張っている姿を聞いていました。2ヶ月「も」やってきたことを、5分で、話すことの難しさのなか、短い時間のなかで大事な部分に絞って発表にまとめてくださったのだと思いました。それぞれのチームに課題の「枠」を与えられていると思うが、自分たちの中でチーム内で、課題の定義を擦り合わせることって大切だなと感じています。課題感は人によってそれぞれ。みなさんの身近な課題に寄せていくと、もっともっといい提案になるのではないかと思いました。
第三部|今後の活動をブラッシュアップしよう!
他チームからあつまった付箋や総括フィードバックからいろんなヒントがあったと思います。第一部の企業の取組事例や第二部での他のチームの発表を聞いて、課題は違えどヒントになる、マネできることもあったと思います。この後、自チームへのフィードバックを見ながら、今後の活動をブラッシュアップしていっていただければと思いますと原コーディネーターからエールをいただき、チームごとにブラッシュアップしました。
ー学生の声ー
• 他のチームの進捗、目標、目的を知ることができた。我々の活動に活かしていきたいと感じた。
• 他のチームの進捗状況がわかったり、それぞれのアプローチ方法を知ることができていい刺激になった。
• 他のグループの進捗状態や、今後行おうとしているアンケートの方法や内容など知りたいことが知れたので、自分たちのグループに反映させたいと思いました。
• いろんな考えを持ったグループがあってその考えを中間報告で知ることができたし、また、フィードバックで自分たちでは気づかなかったところをしてきてしもらっていい発見ができたと思いました。
• 自分たちでは検討し尽くしたと感じていても、他の人たちからの意見を聞くと、こうするといいのか!と新たな気づきが沢山生まれるので、FBをしたり、第三者視点で自分たちの活動を見つめ直すことが大切であると感じました。
• 弁護士会の方からいただいたフィードバックがとても印象に残りました。私たちはある程度同じような境遇、家族像、若者像を掲げている集団であるのに対して、解決していきたい社会課題は全く異なる様々な人を対象にしているので、様々な視点から、当事者の声に寄り添った活動を今後展開していきたいと思います。
協賛・協力企業(順不同)
本プログラムは、以下に掲載しております企業様及び団体様にご協賛・ご協力いただいております。
なごや学生社会課題解決プログラム|中間報告会
日時:令和6年10月26日(土) 13時30分~17時00分
場所:ナゴヤイノベーターズガレージ プレゼンテーションエリア
(中区栄3-18-1 ナディアパーク デザインセンター4階)
参加者:学生38名、関係者24名