ニュース&トピックス

学生による企業の社会貢献活動発信 -令和4年度の活動の様子-

私たちが暮らす社会が抱えている社会課題、あなたはいくつ思いつきますか?
いつの時代も継続的な対応が求められる課題、世の中の変化によって新たに生まれた課題。
安心して暮らせる持続可能な社会をつくるために、解決すべき課題はたくさんあります。

名古屋市は、民間企業や大学などと「包括連携協定」を結んで、ともに課題と向き合い、解決に向けた取り組みを展開しています。誰かひとりの力ではなく、多くの人が手を携えて実行することで解決できる課題は様々あります。
こうした課題や取り組みについて、次世代の担い手となる若者にも知ってもらうため、2022年から学生の皆さんが包括連携協定企業・団体を取材し、Webの記事で発信する事業を行っています。

2022年度は、19名の学生が参加し、5つの企業・団体を取り上げました。
参加者の皆さんはどのような経験をしたのでしょうか。
各チームが取材内容を記事にまとめた「NAGOYA CSR REPORT」とともに振り返ります!



取材のコツをプロのライターがレクチャー


実際に企業・団体へ足を運ぶ前に、プロのライターを講師として取材のコツや情報発信の心がけを学ぶ事前勉強会を開催しました!
講師の方には、この後の取材や記事制作でもサポートしていただきました。

参加者は、5つのチームに分かれて、それぞれ担当する取材先が決まります。事前勉強会では、はじめて会うメンバー同士の距離を縮める時間もしっかりと設けられました。


講師の方から「情報を発信する際に目的を明確にすることの大切さ」、「取材で深い情報を引き出す質問の仕方」などをレクチャー。学んだ内容を踏まえて、チームで社会人にインタビューをする「取材体験ワーク」も実施しました。

この事業に留まらず、将来にも役立つスキルを磨く機会になりました。


いざ、取材へ!

事前勉強会の後、チームごとに包括連携企業・団体を訪問し、担当者の方へ取材をさせていただきました。それぞれの企業・団体が、事業の特徴や強みを活かし、社会課題解決にどのように取り組んでいるのでしょうか。その内容は、教育、防犯、健康増進など、課題解決の取り組みは多種多彩で、実にさまざまです。



第一生命保険㈱ 健康増進に貢献

第一生命保険株式会社の取り組みは、がん検診の受信率向上に貢献するもの。保険事業でのお客様とのつながりを駆使して、がんの検査に対する市の助成金制度の周知や、その活用のサポートをしています。大病の早期発見によって死亡のリスクを下げられ、これは第一生命保険にとっても、保険料の低減など安定した事業の運営につながるメリットが生まれます。

市民と企業、両方にとって有益な成果が得られる社会課題解決の形があるのだと学びました。学生からは「保険会社のイメージが変わった」という声も。





東京海上日動火災保険㈱ SDGs推進を後押し

東京海上日動火災保険株式会社では、SDGs達成を目指す企業、団体、大学などを結びつける「名古屋市SDGs推進プラットフォーム」の運営に関わるお話を聞きました。持続可能な社会をつくるための輪を広げていく。東京海上日動火災保険は、企業や個人とのつながりの広さを、共通のビジョンや目標を持つ人たちへの啓発・交流に活用しています。普段の生活でも耳にする“SDGs”に、誰がどのように関わっているのか、理解を深める機会になりました。





名城大学 未来の起業家を育てる

名城⼤学は、イノベーションを推進する取り組みとして、名古屋市が主催する高校生向け起業体験プログラムに協力しています。⾼校⽣がビジネスや事業創出について学ぶプログラムに、すでに名城大学内で同様のプログラムを受講した大学生が高校生のサポート役として参加しています。教育機関ならではのノウハウを活かした、学びの場づくりで外部と連携する取り組みです。プログラムに参加した名城大学の学生にも今回取材ができました。⾼校⽣だけでなく学⽣にとっても成⻑の機会になっているようです。連携事業によって若い世代の挑戦と成⻑のチャンスが⽣まれていると知りました。





エイベックス・エンタテインメント㈱ 音楽で地域を元気に

自社の強みを活かすという点で、エイベックス・エンタテインメント株式会社の名古屋市との連携は、オンリーワンの取り組みです。中川運河を運航する「クルーズ名古屋」のテーマソングとミュージックビデオのリリース。あるいは、自殺対策のための啓発ソングの制作。エンターテインメントの力で、名古屋の魅力や課題をたくさんの人に届けています。そんな取り組みの背景についても詳しく聞くことができました。





綜合警備保障㈱ 子どもの安全意識を向上

ALSOKの名前でもお馴染みの綜合警備保障株式会社。警備のプロが名古屋市内の小学校で「あんしん教室」を実施しています。これもまた専門性を活かした市との連携です。防犯、防災、救命救急など、幅広い内容で実践的な授業をしていること。この教室を担当する人材を育成するための独自のプログラムが整えられていること。ALSOKの社会課題解決が、どのような仕組みで実現しているのかよく分かりました。



このように各チームが、特徴的な取り組みを取材しました。なかなか注目する機会の少ない企業・団体の一面。はじめて知る内容も多く、社会に対する新しい視点を得られたという参加者もいました。



若者の目線で取材内容を発信

2022年度に取り上げた5つの企業・団体をみても、私たちが解決すべき社会課題と、より良い社会をつくるために求められる取り組みは、実に多彩だと気づきます。さらに、課題解決の実態を知ると、世の中を見る目が少し広がるはずです!

2022年12月、各チームが取材内容を記事にまとめた「NAGOYA CSR REPORT」が完成・公開されました!どなたでもWeb上で読むことができますので、ぜひご覧ください。企業・団体の取り組みについて詳しく書かれています。

名古屋市と包括連携協定を結び、持続可能な社会に貢献する企業・団体はまだまだあります。2023年も学生による取材・記事制作が進行中。ぜひ引き続き情報をチェックしてください!

学生が作成した記事(全ページまとめ)はこちら↓↓


NAGOYA CSR REPORT

NAGOYA CSR REPORT